2021.11.08
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。
窓越しの景色と暮らす
先日のサプライズ花火🎇
ご覧になることはできましたか?
室内から見える景色を
絵画の額縁のように切り取る窓の事を
ピクチャーウィンドウといいます。
トップにある花火の画像は
ピクチャーウィンドウからの眺め
…ではないのですが😅
窓の向こう側に
日々変化する風景を観られるようにするのが
ピクチャーウィンドウです。
ピクチャーウィンドウを設置することで
外の景色と家の中につながりが生まれ
空間を広く感じられるようになるので
狭小住宅にもオススメです🖼
フォトジェニックな庭園として話題の
京都の「正寿院」には
日本の伝統文様である『猪目(いのめ)』
と呼ばれるハート型の
ピクチャーウィンドウがあるんです!
他にもピクチャーウィンドウが
観光スポットになっている寺院は
京都だけみてもたくさんあるんですよ😊
「泉涌寺 雲龍院」の「蓮華の間」に並ぶ
4つの雪見窓や
「源光庵」の“丸い窓”と“四角い窓”であったり
「東福寺 光明院」の「羅月庵」にある丸窓など
季節の移ろいを感じる自然の景色は
それだけで特別なアートのようで
高価な絵画とは違う贅沢さや魅力を感じます。
機能性は高くないかもしれませんが
住んでいる家から観る日常の景色を
特別に感じられたり
心地よさを味わえたりする空間創りは
おうち時間が更に満たされそうです💫
いま在るモノで
何気ない日常を豊かに過ごせる
先人の智慧には脱帽です。
2021.11.02
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。
温もりある木目美
麻や絹などを使った織物の壁掛けのことを
タペストリーというのですが
焼杉の見本をタペストリー風に飾りました♪
タペストリーも歴史の古い工芸品で
古代ギリシャの兵士が描かれた
紀元前3世紀~2世紀頃に作られたものが
発見されています📚
長い年月を経て
現在では装飾用としての役割だけでなく
のぼりなど宣伝広告を兼ねた
利便性の高いものへと
幅広い発展を遂げているんだそうです。
風景や模様などを織り込んたペルシャ絨毯も
羊毛の質や織りの技術など
優れたアート性を感じる作品として
室内に飾らているのを目にします✨
ギャッベと呼ばれる南ペルシャの織物を
数多く取り扱われているお店が岡山にもあり
間近で眺めることができるんですよ!
『ギャッベ 岡山』で
ぜひ検索されてみてください🔎
材料も道具も物質的に豊かではない背景や
気の遠くなるような手仕事を想像すると…
正直言うと。。。
物質的に恵まれた現代の生活をしていると
想像しようとしても限界があり
想像しきれませんでした💧
木の成長記録とも表現される木目も
長い時間をかけて
濃淡のある模様を連ねていきます🪵
“様々な違いがあり同じモノはない”
そのモノのありのままの魅力を楽しめるような
気持ちの豊かさを思い返すアイテムとして
木目が引き立つ木材を
身近なものに使われてみるのもオススメです。
2021.10.28
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。
リペアされたのは何処?元あるものを修繕や修理をすることで
より長く使えるようにする工事のことを
リペアといいます。
床やドアなどの住宅建材だけではなく
ソファやタンスなどの家具から
ガラスや大理石のようなものまで
多種多様なリペアを行うプロの方々が
いらっしゃいます。
リペアされている作業の様子は
まるで芸術家のようにも見えてきます😊
リペア前の写真を撮り損ねてしまい💧
比較して見ていただけないのが
残念なのですが…
トップの画像をご覧になって
リペアされた場所を
見つけることはできますか🧐
近づいて光の当て方を調整して
やっと見つけることができる仕上がりです✨
より自然な仕上がりにするためには
高い技術力と知識が必要です。
自分でリペアを行うと形や色が馴染まず
リペアを行っていない部分との違いが
どうしても目立ってしまいます。
…ですが
リペアしないまま放置しておくと
ダメージが目に映りやすいだけはなく
劣化が進みやすくなってしまうので
注意が必要です⚠️
一見簡単そうなリペアでも
長く使い続けたい愛着のあるモノであるほど
プロの方々にお願いすることを検討されるのは
オススメの方法のひとつです。
2021.10.25
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。
“見せる” 収納
スペースを有効に使う壁面収納を
おしゃれな感じにDIYされる方も
最近多いのでは?
趣味の道具や日用品を
インテリアの一部にしてしまう収納は
自分の持っているアイテムが一目瞭然です!
掛けたり吊るしたりする壁面収納なので
スペースをあまり占有せず
ガレージなどの限りあるスペースで
取り入れたい収納方法のひとつです。
誰が見てもドコに何があるのかが
一目で分かるようになるので
共有アイテムの使いやすさも増しますね😊
室内の壁面にも
有孔ボードやワイヤーネットを使って
フックやピンを掛けるようにするだけで
比較的簡単に取り入れられます✨
100円ショップやホームセンターで
材料を揃えることができるのも
取り入れやすいポイントです。
あとは…💡
使ったアイテムを元の場所に戻すこと!
これを習慣にできるかどうかが
大きなポイントです☝️
2021.10.20
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。
『願い』と『記録』
昭和53年3月に取り付けられた幣串なので
ボロボロです🩹
幣串は上棟式の際に
棟木に取り付けられるもののひとつです。
無事に上棟を迎えられたことに感謝し
上棟後の工事の安全祈願と
家内安全・災害厄除を祈念し
御守りとして飾られています✨
上棟日と建主名や工事者名などを書き入れ
完成後も天井内に取り付けたまま
建物が解体される末代まで保存されます。
幣串の文字は住まい手によって
書き込まれることも多いんですよ😊
時代や土地柄など環境により
儀式のカタチは変化しています。
完成後の住まいの記録にもなり
ずっと後になって目にした人の
思いを馳せるきっかけにもなり得る幣串は
残していきたい伝統のひとつだと思います。
2021.10.14
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。
耐震性を強める補強材筋交いの歴史は古くて
法隆寺や姫路城でも採用されていました🏯
柱と横架材で囲まれた四角形の対角線上に
筋交いを固定することで
水平方向の力に対する強度が増します。
暴風や地震などの揺れに対する耐久性を
高めることができるため
構造用合板のような耐力面材とともに
目にすることの多い補強材です。
材料が少ないシンプルな施工方法なので
建物の内部に使われることが多く
屋根の大きさ・重さや上下階のバランスなどを
計算したうえで施工されます💫
屋根の形や重さには
他の役割を果たすために意味があったり
部屋の広さや数には
住まう方の想いをカタチにするために
様々な壁の数や形があったりします。
その一方で
建築物全体の構造を把握して
建築基準を遵守することは
安全に暮らすことのできる家づくりに必須です。
いろんな視点から状態を捉えて
バランスよく組み合わせるコトができたり
普通なら気がつけないコトでも
見えてくるものがあったり…。
そういうコトができるのを
知識と経験を重ねるという言葉で
言い表すのかもしれないですね✨
名古屋大学大学院環境学研究科から
筋交いの力を体感できる教材として
ペーパークラフトが配布されているのを
見つけました🎶
両面テープだけ準備すれば
お子様にも作れる簡単なものなのですが
驚くほど揺れ方の違いを体感できます!
1995年の阪神淡路大震災で
倒壊した木造住宅の多くは
筋交いに関わる問題を指摘されたそうです。
これから耐震診断を行う場合や
木造住宅の耐震改修を行う場合には
申請すれば必要な費用の一部を
補助金として受け取ることができます📝
ご検討中の方は
ぜひ一度お住まいの市町村に
お問い合わせされてみてください😊
2021.10.11
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。
雑壁の存在雑壁は垂れ壁・腰壁・袖壁など
構造上主要な耐震壁や耐力壁ではない壁の
総称です🏠
戸建て・コーポに関係なく
リフォームのご相談で多いもののひとつに
雑壁の撤去があります。
構造上は必要ない壁ですが
取り付けられているのには理由もあります📝
例えば…
✔︎キッチン前の天井から垂れ下がる垂れ壁は
『防煙対策』
✔︎キッチンカウンターや階段などの腰壁は
『空間を仕切るため』
✔︎建築物の柱の外側に突き出た袖壁は
冷蔵庫や流し台の『目隠し』や
寝室など『部屋のプライバシー保護』
理由があるとはいえ😓
天井に照明を付けても
光がこもるという閉鎖的な感じがしたり
雑壁による陰ができてしまったり
生活していると薄暗さや圧迫感があり
“邪魔” に感じるのも事実です。
どんな雑壁でも撤去できる
というわけではありませんが
条件を満たしていれば撤去できる雑壁は
多いんです😊
垂れ壁と袖壁を撤去して
ドアも取り外しているので
視覚的に目障りな感覚が解消されて
開放感と明るさが増しています。
住み心地を良くするために
検討する価値のあるリフォームのひとつ
だと思います✨
2021.10.06
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。
住みやすい家づくり
どのように生活することになるのか
どうすれば過ごしやすい家にできるのか
ということを考えるのが
家相の元々の考え方なんだそうです📝
家づくりを進めていくと
家相だけでなく風水や色彩心理などの情報に
触れる機会も多くありませんか?
永く住まう家だからこそ
より良いものにしたいという思いから
意識が高くなりがちな内容です。
…ですが。
見れば見るほど情報が溢れていて
自分にとって何が良いのか
混乱しそうです🤯
日本特有の気候風土のなかで
自然と調和しながら
快適に過ごせる住まいを作るため
日本独自に発達したものが
家相と言われています。
占いや言い伝えなどではなく
日本人の生活経験から
住みやすい家づくりのコツが集められ
統計立てて説明された生活の知恵が
家相として受け継がれているそうなんです。
(諸説あります)
ただ…
時代とともに土地や気候などの環境も
気密性などの家の構造も
核家族化などの住まう人の状況も
大きく変化しています。
家相という形式にとらわれすぎることなく
自分たちの生活スタイルを見つめ直し
『自分たちにとって住みやすい空間にする』
という軸を中心に持つことが
大切な気がします😊
そのうえで間取りや方位決めの際に
参考として先人の知恵をお借りできると
より納得できる家づくりができそうですね!
♾∞♾∞♾∞♾∞♾∞♾∞♾∞♾∞♾∞♾
不定期ですが少しずつ
家づくりや暮らしのあり方の
ヒントとなるような情報を集めて
お届けできればと思います。
占いのように結果をお届けすることも
願いを叶えるアドバイスをすることも
全くもって知識が足りていませんが
生活スタイルに変化を作り出し
日常をより快適に過ごす意識作りの
お役に立てれば幸いです。
♾∞♾∞♾∞♾∞♾∞♾∞♾∞♾∞♾∞♾
2021.10.01
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。
「湿式下地」と「乾式下地」古くなった土壁・砂壁・繊維壁は
触ると壁材がポロポロと落ちてしまったり
カーテンが触れるだけで汚れてしまったりと
見栄えだけでなく
毎日の掃除の手間もかかります💨
壁に専用の接着剤を直接塗ったあと
クロスを貼り付けるDIYも
たくさん紹介されていますよね。
いろいろと参考にされながら
実際にDIYしたあと
せっかく貼ったクロスが剥がれるといった
残念なお話を聞くことがあります💧
土壁などの表面には凹凸があるため
下地の処理が不十分だと
仕上がりがキレイにならないだけでなく
どうしても『剥がれ』や『めくれ』が
起こりやすくなります。
なかにはクロスにしてから
カビが生えやすくなったというケースも😱
元の壁に十分な強度がない場合は
補強が必要だったり
大きな亀裂やふくらみや穴がある場合は
別に修繕が必要だったりもします。
お手入れや見た目などの悩みだけではなく
クロスに貼り替えたあとの
お困り事を避けるためにも
下地処理は重要です!
下地処理には大きく分けると
「湿式下地」と「乾式下地」があります。
「湿式下地」は壁紙用・クロスの下地ではなく
左官仕上げ用の下地です。
そもそも仕上げ方法が異なる下地なので
「パテ」や「シーラー」などで調整して
専用の接着剤を使ってクロスを貼ったとしても
不具合を避けるには限界があるんです⚠️
クロス下地である「乾式下地」に変えるには
土壁などにベニヤ板などを
上張りしていくことなります。
ベニア板はクロスの引っ張る力で
めくれたり反ったりすることもあり
ベニヤ板を張り付ける際には
職人さんだからこそできる先を見越した作業が
求められます💡
しっかりと正しく下地処理をすれば
クロスで仕上げるだけでなく
お好みで漆喰や珪藻土などに
塗り替えることもできるんですよ😊
今までのお部屋のイメージを一新できることが
壁のリフォームの醍醐味です!
気に入った空間を長く快適に保つためにも
下地処理の大切さを
気に留めておいていただきたいです。
2021.09.28
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。
和モダンな魅力
欄間とは日本の伝統的な建築様式のひとつで
鴨居(かもい)や長押(なげし)と
天井の間に設けられる開口部材のことです。
はじまりは奈良時代の寺社建築で
採光を目的に取り入れられたこと
とされています📚
平安時代になると
貴族が住宅建築にも取り入れるようになり
江戸時代以降には一般住宅にも広まります。
古い日本家屋では
ガラスが使われていなかったので
欄間を取り付けることで
室内に光が入り明るさを確保でき
ふすまを閉めていても風が通るため
湿度の高い日本では
快適に過ごすために必要な建具でした🏯
欄間は日本の風土に合わせて
住環境を良くする工夫が詰まった建具
であると同時に
装飾的価値の高い日本の伝統工芸
でもあります✨
デザインも豊富で
細い木を縦横に組み込む格子状のものから
天然木に龍や鳳凰の彫刻をしたものや
無垢材に透かし彫り加工を施したものなど
様々な種類があります。
細い木片を釘を使わずに組み合わせ
緻密な幾何学的紋様を生み出す
組子(くみこ)と呼ばれる伝統工芸を用いて
作られた組子欄間は
ホテルのロビーやインテリア
レストランのテーブルコーディネートなどに
アレンジされていたりと
目にする機会も増えています🥂
気密性など住宅に求められる性能が変化し
洋風の住宅様式が主流になった現代では
建具としての欄間の需要は
減少してしまっているのが現状です。
…ですが💫最近では
古民家リノベーションで取り入れたり
和風インテリアとしてアレンジして
新築に取り入れたりと
その魅力は再認識されています。
欄間作りの優れた彫刻技術を生かして
表札やギターに手鏡や小皿まで
気軽に取り入れられるものもあるんです!
歴史的な建物やホテル
古民家を再生したカフェやレストランなど
いろんな身近な場所で
伝統の技を探してみるのも楽しいですよ😊