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2021.09.28

欄間(らんま)

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

和モダンな魅力

欄間とは日本の伝統的な建築様式のひとつで
鴨居(かもい)や長押(なげし)と
天井の間に設けられる開口部材のことです。

はじまりは奈良時代の寺社建築で
採光を目的に取り入れられたこと
とされています📚

平安時代になると
貴族が住宅建築にも取り入れるようになり
江戸時代以降には一般住宅にも広まります。

古い日本家屋では
ガラスが使われていなかったので
欄間を取り付けることで
室内に光が入り明るさを確保でき
ふすまを閉めていても風が通るため
湿度の高い日本では
快適に過ごすために必要な建具でした🏯

欄間は日本の風土に合わせて
住環境を良くする工夫が詰まった建具
であると同時に
装飾的価値の高い日本の伝統工芸
でもあります✨

デザインも豊富で
細い木を縦横に組み込む格子状のものから
天然木に龍や鳳凰の彫刻をしたものや
無垢材に透かし彫り加工を施したものなど
様々な種類があります。

細い木片を釘を使わずに組み合わせ
緻密な幾何学的紋様を生み出す
組子(くみこ)と呼ばれる伝統工芸を用いて
作られた組子欄間は
ホテルのロビーやインテリア
レストランのテーブルコーディネートなどに
アレンジされていたりと
目にする機会も増えています🥂

気密性など住宅に求められる性能が変化し
洋風の住宅様式が主流になった現代では
建具としての欄間の需要は
減少してしまっているのが現状です。

…ですが💫最近では
古民家リノベーションで取り入れたり
和風インテリアとしてアレンジして
新築に取り入れたりと
その魅力は再認識されています。

欄間作りの優れた彫刻技術を生かして
表札やギターに手鏡や小皿まで
気軽に取り入れられるものもあるんです!

歴史的な建物やホテル
古民家を再生したカフェやレストランなど
いろんな身近な場所で
伝統の技を探してみるのも楽しいですよ😊
2021.09.22

玉野市|O様邸[内装塗装]

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

風合いのある質感

内装塗装とは
部屋の壁や天井を塗料で仕上げることです。

壁紙を貼り付けるクロス仕上げなどの
他の内装材には無い
内装塗装ならではの風合いがあると
注目が集まっています。

塗料にしか出せない味わいのある質感や
塗料となるペンキやオイルの
カラーバリエーションの豊富さで
カフェやレストランのような
温かみのある空間も演出できます✨

下地処理をきちんと行うことで
塗料のもちも良くなり
仕上がりもキレイになります。

長く使っていくうちに
汚れたり傷が付いたりしても
塗り替えができるため
クロスの補修のように
大掛かりな作業は必要ありません☝️

特殊な塗料を使用していない限り
ホームセンターなどで手に入る材料も
増えてきているので
DIYで部分的な補修をすることができ
維持費のコストダウンも可能です。

一般的には下地処理を行ったあと
ペンキなどで塗装するため
工事中の廃材がほとんど出ず
ゴミも増えません。

DIYで部分補修がしやすかったり
環境にやさしかったりするので
内壁塗装に注目する方は
これからも増えていきそうですね😊


クロスから塗装仕上げへと
リフォームしたい場合には注意が必要です⚠️

古くなったクロスを剥がしたあと
下地処理をしたり
塗料を何層も重ね
そのたびに乾燥させたりします。

クロスからクロスに貼り替えるときよりも
格段に手間がかかるため
工期が長くなったり
費用が高くなったりする傾向があります。

塗料についても種類が多ければ
その数だけ匂いや汚れの付きやすさなどの
塗料の強みや弱みにも
さまざまな違いがあり
場所に適した塗料選びが大切なんです!

納得できる仕上がりにするためにも
きちんとした下地の施工を行い
塗料選びなどが相談できる内装業者さんに
依頼することも大切です💫
2021.09.17

建築の祭式

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

古代から受け継がれるモノ

太古から日本人は事あるごとに神に祈り
『衣食住』に関連する祭事を
行ってきたと言われています📖

『住』に関する祭式についても
厳粛なものとして
現代に受け継がれてきたものが
たくさんあります💫

そのひとつである建築の祭式ですが
本来は二十数種の儀式があるそうなんです!

家を建てることは何十年に一度という
大きな出来事であったり
危険と隣り合わせで作業する職人さんの安全や
これから住まう方が
安心して暮らせるようにと願ったり…。

儀式を行うことで
気持ちも引き締まります。

一般的な儀式としては
地鎮祭、起工式、立柱式、上棟式、
定礎式、清祓式、竣工式、落成式、
竣工披露宴などがあります。

最近では地方の習慣や事情により
このうちの三式程度を組み合わせて
行われることが多いようですね。

それぞれの儀式の内容や由来も
知るほどに興味深くなります🧐

少し前の話になりますが
現存する祭式のうち
最も古式に則ったものとされている
伊勢神宮の式年遷宮が
大きな注目を集めていました⛩✨

古代の人も現代の人と同じように
安全や住みやすさなど
人を思い合い携わっていたのではと
思ったりもします。

儀式の持つ意味はもちろんですが
そんなことを想像しながら
古い建築物や遺跡を見てみると
いつもとは違う趣のある時間を
過ごせそうな気がしてきます😊

ちなみに…
ヨーロッパやアメリカでも
トッピング・アウト(Topping out)と呼ばれる
日本でいう上棟式があるそうです!
2021.09.14

屋根の張り替え

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

「屋根工事業」と「板金工事業」

屋根の張り替えとは
屋根材をすべて新しくする工事のことで
屋根に関するリフォームや修理のなかでも
大がかりな工事です!


瓦屋根も金属屋根も専門工事として
建設業の分類上「屋根工事業」に属します。

…なのですが💡
建設業の分類には
「板金工事業」と呼ばれる専門工事があり
金属屋根の加工や施工は
「板金工事業」の会社や板金工の職人さんが
行うのが一般的なんです。

瓦屋根と金属屋根の両方の工事を
請け負うことのできる会社もありますが
同じ屋根工事でも
ふたつの工事は全く異なる工事です⚠️

メリットもデメリットも違いがあるので
それぞれを比較したうえで
ご自身の住まい方に合う選択を
していただきたいなと思います😊

屋根のリフォームを検討されるとき
屋根工事に特化されている業者さんに
直接依頼されるのであれば
専門分野まで掘り下げて調べてみることも
業者さん選びのポイントのひとつです。

屋根という言葉で
ひとくくりにしがちではありますが
新たに使用する屋根材によって
専門性が異なることをご留意くださいね📝
2021.09.08

木の釘

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

伝統工法ならではの技法

柱に通したホゾと土台や梁・桁などを
繋いで固定する接合方法のひとつで
柱の側面から小木片で栓をするように
打ち込みます。

この木の栓のことを
込み栓(こみせん)といいます。

一般的な在来工法では
ボルトや金具などの金物を使いますが
伝統工法では
世界最古の木造建築である
法隆寺・五重塔の時代から
金物は使わず『込み栓』を使っています!

金物に頼らなくても
柱の引き抜きに耐えるように考えられた技で
柱や梁の材料のしなりによって
地震や台風の横荷重に耐えます。

近年の地震で家が倒壊した原因のひとつは
柱と土台や梁・桁などの間の引き抜きでした🧐

柱には自重がかかっているものの
それ以上の引き抜き力が生じたことで
倒壊したと考えられています。

土台と柱の部分に『込み栓』を用いると
柱が自立するだけの強さがあり
同じ木で栓をすることで
膨張伸縮にも追随できるので緩みません。

見た目はどこにでもあるような
シンプルな木の棒の『込み栓』ですが
木材の特徴を最大限に活かし地震にも強い🌟
昔も今も純和風建築物に欠かせない
伝統工法の技法のひとつなんです。

圧倒されるほど利にかなっている
先人の知恵の深さには
いつも言葉を失います🤔✨
2021.09.03

✿ 自社事務所を作りました ✿

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

作業場リニューアル近日完成!

作業場に事務所を増設しています✨

事務所といえば
無機質な執務空間になりがちですが
壁の一部に木材を使うことで
自然の木目を活かした温かみのある空間に
なっています。

最近では壁紙の一部に違う色や柄を取り入れ
印象的な雰囲気を作り出すアクセントクロスも
人気が高いですよね😊

ところで💡
木は木材に加工されてからも
“呼吸” を続けているという話を
聞かれたことはありますか?

木材は自然に湿気の吸収と放出を繰り返し
室内の湿度を調整してくれます。

部屋の中が乾燥している状態では
木材に含まれている水分を吐き出して縮み
逆に湿度の高い状態では
大気中の余分な湿気を吸収して膨らみます。

このような現象が “呼吸” に例えられ
“木材は生きている素材” といわれる所以
にもなっているんです。

オフィスでも注目されているウッドデザインは
淡い色合いで清々しい印象がある
「ナチュラルウッド」や
古木のレトロ感が味わい深い
「ヴィンテージウッド」など
視覚的に楽しめるだけではありません☝️

一部だけでも本物の木材を使うことで
より温かみのある雰囲気や快適な環境作りから
香りによる癒し効果まで楽しめるんですよ。

植物や花を組み合わせて
“木” と “緑” が調和し合う空間を演出したり
コンクリートやスチールなどの
無機質な素材と組み合わせて
スタイリッシュな空間を演出したりと
インテリアの幅が広がっていくのも
面白いですよね!

空間のリニューアルをするとき
アクセントに木材を使われてみると
温かい印象の心地良い空間になるはずです💫

今回は自社の事務所なので
在庫として余っていた木材を使っていますが
そうは見えない仕上がりにできるのも
大工ならではの手仕事です👍🏽