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2022.06.28

日頃のお手入れ②

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

焼杉板

瀬戸内海周辺で多く用いられている
伝統的な外壁材である焼杉板は
その名前の通り「焼いた杉板」です🔥

杉板の表面を焼き焦がして
表面を炭化させることで
腐敗や延焼から守る効果が高まります。

腐朽菌等の繁殖が抑えられるため耐久性が高く
熱伝導率が低いため断熱効果が高いのも
焼杉ならではの特徴なんです💫

伝統的な方法で丁寧に作られた焼杉板は
炭化層が簡単に失われることがなく
木部が見えてくるまでには
かなりの年月が必要になります。

つまり☝️
直火で焼き焦がす昔ながらの方法で
深部まで炭化させた
炭化層の厚い焼杉板であれば
メンテナンスフリーとされています🌟

焼杉自体は50年持つともいわれていて
雨や紫外線などで
炭化層の黒色が薄くなっても
木材自体には問題ない場合が多いんです。

色合いの変化や浮き出てくる木目などの
経年変化を「焼杉の味」として
楽しむこともできそうです👍

…とはいえ
自然素材の温かみや
木材の持つ優しい風合いなど
複雑な表情をもつ焼杉の “深みのある黒” に
魅力を感じて外壁材に採用されている方も
多いはず😊

色が落ちてくると
木材自体には問題なくても
見た目の問題から塗装を検討される方も
いらっしゃいます。

そこで気をつけていただきたいことは
焼杉は杉なので 呼吸をする ことにより
伸縮する外壁材だということなんです。

サイディングなどで使用する塗料ではなく
焼杉板用の塗料がありますので
ご自身で塗装をされる際には
くれぐれもご注意ください⚠️

現在では
ガスバーナーで表面だけ軽く焼いたものや
薬品の化学反応で焼いたものが
使われることも増えました。

バーナーで炙るなどでは
杉板を深く炭化させるには火力が足りず
伝統的な方法で焼かれた焼杉板と比較すると
耐久性がよくありません🤔

塗料を使ったメンテナンスをされる前に
木材自体に問題がないかを
きちんと確認されることをオススメします!

ご自身で判断が難しい場合には
安心安全の地元の工務店レビウス匠に
ご相談ください🌱
2022.06.22

日頃のお手入れ①

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

ウッドデッキ

『家を長持ちさせるためには
 メンテナンスが欠かせません☝️
 定期的にメンテナンスを行うことが
 家の寿命を伸ばすことに繋がるんです』

…と 前回 ご紹介しましたが
自分でも具体的にできることは何なのか?
というところが気になりますよね😊

今回は濡れた状態が続きがちな
梅雨時期のウッドデッキについて
簡単にまとめてみようと思います✍️

天然木は水分を吸収して膨張し
乾燥すると元に戻ろうと収縮します。

🪵膨張と収縮を繰り返すことが
    木材が割れやすくなる原因になります。

🪵割れた部分に雨が溜まることが
    腐食や害虫の発生する原因になります。

🌟そこで🌟

ウッドデッキが雨に濡れたら
表面の水分や砂などの汚れを残さないように
掃き掃除をしてください🧹

数ヶ月に一度はブラシで軽く擦ったり
汚れがひどいときは
中性洗剤を使ってみたりすることで
汚れや苔を溜めないことが大切です。

このとき力を入れて強く擦りすぎると
木を傷つけてしまうこともあるので
ご注意ください⚠️

梅雨前や梅雨の合間には
保護塗料や防虫防腐塗料を
塗り込んでおくのも効果大です✨

特に防虫防腐塗料は
日光や雨に強く浸透性に優れていて
防虫効果だけではなく
カビ🦠からも木材を保護してくれるんです。

🌟ただし🌟

作業されるときには
マスク😷や手袋🧤で
ご自身を保護することもお忘れなく!

家の外観イメージに大きく影響する場所であり
住まう方にとって
より快適な時間を過ごせる場所でもある
ウッドデッキです。

こだわりや愛着のある場所の居心地よさを
ぜひ長持ちさせてあげてください💫

🌟そして🌟

大切にお手入れされていくなかで
もし木材の反れや割れなどが気になり始めたら
大掛かりな修繕を避けるためにも早めの段階で
安心安全の地元の工務店レビウス匠に
ご相談ください🌱
2022.05.20

✿ LINEスタンプを作りました ✿

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

クッションとサポート

当社のロゴを使って
LINEスタンプを作成しました🎨🖌

文字ベースのコミュニケーションだと
伝えるための文章だったはずが
長い文になりがちで伝わりにくかったり💭
事務的な冷たい印象になってしまったり💭💭
相手のリアクションが分からなかったり💭💭💭

そんなときスタンプひとつ送るだけで
伝えるための工夫の幅が
広がる気がしませんか?

クッション言葉の代わりになって
やわらかい印象で伝えられたり🌱
伝えたい表現やトーンを
伝えるサポートをしてくれたり🌱🌱
既読無視と区別できるように
確認している旨を伝えられたり🌱🌱🌱

スタンプ選びが少し手間かもしれませんが
文字ベースのコミュニケーションの
デメリットを補ってくれる気がします🤗

今のところ当社のスタンプは
全40種類のLINEスタンプが2個あります♪

1. しごとの匠
 仕事にも使える丁寧な言葉のスタンプです


2. いつもの匠
 日常で使える気持ちを伝えるスタンプです


ロゴを使っているので
企業スタンプ的な感じはゼロではありませんが
『匠』の技をもつ職人さんたちはもちろん
『匠』が名前につく方々が
使い勝手よく気軽に送れるスタンプに
仕上がっていたら嬉しいです!

もし興味を持っていただけたなら
LINEスタンプのキーワード検索🔍で
『levius_takumi』と
入力されてみてください😊
2022.05.13

雨と建築

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

雨水の流れをデザインする

四季のある日本では
一年を通して気温や湿度が
大きく変化します🔄

家を建てるときは梅雨を避けた方が良いと
言われていた時代もありました。

ですが💡
現在は木を乾燥させる設備に対して
国からの補助があるなど
意識も環境も大きく変わっています👍

在来工法の場合は
1日で屋根まで作ってしまうので
たいていの雨からは
建物の骨格部分を護ることができます。

たとえ屋根があっても
木材が雨に濡れないように扱い
濡れてしまったとしても
乾燥期間をしっかり設けるなど
現場では細やかな対策もしているんです😇

一定以上乾燥させた「乾燥木材」が
安定的に手に入らなかった時代や
「乾燥した木を資材として使う」という
認識自体が薄かった時代には
湿度が高い梅雨時期を避けなければ
木を扱い切れなかったのかもしれないですね🤔

木の特性を熟知した職人さんが
「乾燥した木を資材として使う」
「正しい対策を知り養生する」など
という認識で作業しているので
時期については
それほど気にされなくても
安心してお任せいただけるのでは🍀
…と思います💫

梅雨時期に限らず
臨機応変な対応ができることで
住まう方のタイミングに合わせられるのも
現場の経験を積み重ねた職人さんの
成せる技💪🏽✨ですよね😊

話は変わりますが👀
水を対策するという視点だけではなく
水と共生するという視点で建築や設計を見ると
雨樋(あまどい)の役割 のような機能面とは別の
興味も湧いてきます🌱

軒樋(のきどい)や鮟鱇(あんこう)
竪樋(たてどい)や集水など
日本の伝統的な民家や寺院の建物には
雨水に対する日本人の美意識を感じます。

最近では開放型の樋が施されている建物も
多くなってきています🧐

たとえば✍️
🎗栃木県の石の美術館の駐車場にある石の樋
🎗佐賀県立陶磁文化館の屋根にある樋
🎗隈研吾氏設計監修の無印良品「窓の家」
などがあります。

さらには雨樋をなくすデザインとして
先人から受け継がれてきている
軒の出や裳階(もこし)
砂利敷・苔・芝・雨落ち石などもあります!

水の侵入を避けるためだけではなく
水と共にという逆転の考え方に魅せられます🌟

気にするべきポイントは
“時期” や “状況” などの条件に負けず劣らず
人の持つ “発想” や “経験” なのでは🍀
…と思います💫
2022.04.28

ゴールデンウィーク休暇のお知らせ

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

2022年4月29日(金)〜2022年5月5日(木)

当社では上記の期間を
ゴールデンウィーク休暇とさせていただきます。

休暇期間中のお問合せにつきましては
緊急を要する場合を除き
休暇期間終了後に順次対応いたします。

なお、2022年5月6日(金)から
通常通りの営業となります🎏

休暇期間中はご不便をおかけいたしますが
ご了承くださいますよう
お願い申し上げます。

色彩豊かに花が咲き🌷
木々の新緑🌿が眩しい季節になりました✨

日差しも強くなってきていますので
お出かけされるときには
暑さ対策も⛱お忘れなく
心地よい時間をお過ごしください😊
2022.04.21

穀雨(こくう)

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

日々の生活

穀雨とは二十四節気の1つで
「雨が百種の穀物を生じさせる時期」を
意味しているそうです。

地上にあるたくさんの穀物に
実りをもたらす雨が
しっとりと降り注いでいる時期と
いわれています☔️

毎年4月20日頃から5月5日頃となっていて
日付が固定されているわけではないので
年によって若干前後しているみたいです🗓

茶摘みや田植えの時期でもあり
変わりやすい春の天気も
この頃から安定してきて
だんだんと日差しも強まりはじめますね🌤

二十四節気を知ることで
かつての日本人が
季節の移ろいを日々の生活に取り入れ
一つ一つの季節の僅かな変化を
たのしんでいたことに気付かされます😊

レビウス匠でも
日々の生活に少しだけ実りをもたらす
お手伝いができればと
このたび新しいサービスに
参加させていただくことにいたしました!


大正6年の創業以来
地域貢献に力を注がれている地元の薬局
ダテ薬局さんが運営されている
『玉野地域お援け隊』をご存知でしょうか?

地元の企業が得意としている分野の
サービスを広く集めて
地域の方が日々の生活で抱えている
ちょっとしたお困りごとなどを解決するための
サポートを目的として
運用されているサイトです。

レビウス匠では
最近よく目にするようになってきた
空き家・空き地の見守りで
お役に立てればと掲載しております🌱

さまざまな理由で空き家状態になっていても
思い出のある住み慣れた家を
手放すことは難しいと思います🤔

何かしらのタイミングがくるまでは
自分たちで管理しておきたくても
足を運ぶ時間を作ることも
難しいのではないかと思います🤔

そんな方に代わり
家の状態を確認することで
安心安全な状態で維持ができるように
お力添えができれば💡と考えました。

ぜひ一度『玉野地域お援け隊』を
検索されてみてくださいね🔍✨

⚠️ 2022年7月 退会しました ⚠️
2022.04.15

美術と建築

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

“才能” と “心”

美術・建築・陶芸・演劇・音楽・工芸などを
総称した呼び名が『芸術』なんだそうです👀

ルネサンス期を代表する芸術家である
レオナルド・ダ・ヴィンチは
“飽くなき探究心” と
“尽きることのない独創性” を
兼ね備えた人物といわれています🎩💡

『モナ・リザ』や『最後の晩餐』など
数多くの絵画を残している画家🎨として
だけでなく
ヘリコプターの原型を設計したという話を
ご存知の方も多いのではないでしょうか?

他にも地理・解剖・軍事・土木など
幅広い分野で残されている手書きのアイデアは
世界中の図書館や博物館に
収蔵されています🕋📜

その中には建築の素描も
多く残されているそうなんです💫

🇫🇷シャンポール城の螺旋階段🇫🇷は
レオナルド・ダ・ヴィンチのアイデアが
取り入れられている建築物のひとつとして
伝えられています。

🇮🇹ミラノ大聖堂🇮🇹の交差部に
ドームを架けるというコンペに参加して
模型とともに計画案を提出していたり

🇫🇷ロモランタン宮殿🇫🇷の
設計や周辺の都市計画に携わっていたものの
幻の宮殿となっていたり…

レオナルド・ダ・ヴィンチが
手懸けることができなかったり
計画途中で亡くなったりと
実現には至らなかった案件も
実在しています。

たくさんの手稿が残されていても
レオナルド・ダ・ヴィンチが存命中に
実行された構想や設計は
ごく一部だったんですね🤔

いろんなエピソードを見ていると
建築家としての探究心も強かったんだろうなと
うかがい知ることができる気がします。

500年前には革新的すぎた
レオナルド・ダ・ヴィンチの設計が
最近になって合理性の塊だったと証明された
橋の設計のエピソードも面白いですよ✨

多才な作品や偉大なエピソードという
“カタチ” が受け継がれていることが
素晴らしいです👏

それにも増して🌟
後付けになってしまいがちな
他者からの評価とは別に
自分のやりたいことを見つけていくことができ
さらにやり続けていくという
“思い” が伝え受け継がれている素晴らしさを
改めて感じた本日は…

ヘリコプターの原理を考え出した
レオナルド・ダ・ヴィンチの誕生🎂🎉にちなみ
「ヘリコプターの日」に制定されています😊
2022.04.08

尺貫法(しゃっかんほう)

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

認識の統一と基準の違い

一般的に使われている寸法には
国際基準であるメートル法を用いることが
義務付けられています🧐

計量単位が国際的に統一されることで
量や大きさについて
世界共通の認識をもてるようになり
商取引などがスムーズに行われています。

なので✏️📐
建築業界も図面上の寸法や面積は
すべてメートル法で表記されています。

ですが🌱
実際の建築現場や打合せでは
「寸(すん)」「尺(しゃく)」「間(けん)」
といった日本独自の単位である尺貫法を
職人さんたちは使うことが多いんです!

メートル法は
北極点から赤道までの子午線弧長の
『1000万分の1』の長さを1mとするなど
地球🌏を基準として定義されています。

尺貫法は
1寸が親指の第一関節の長さ
1尺が親指と人差し指でL字を作ったときの
それぞれの指先の間の長さの2倍
1間が人の身長…というように
人の体👤を基準にしているといわれています💫

尺貫法の人の体を基準としている例えで
イメージしやすいのが畳です☝️

人間の動きに最低限必要なサイズを
『立って半畳・寝て1畳』と表現されるのを
耳にされたコトはありませんか?

畳の単位は畳(じょう)と呼ばれ
一般的には 縦6尺 × 横3尺 とされています。

なのですが💡
畳は部屋の寸法に合わせて
注文生産することが多いので
サイズは一定ではないんです⚠️

既製品のように同じサイズを
先にたくさん作っておくのではなく
その場に合うサイズで
臨機応変に作ることができるのが
職人さんならではの手仕事ですよね💪🏽

この他にも
メートル法に換算するときの誤差だけではなく
地域によって基準値に違いがあるため
基本とするサイズにも若干の差があることを
知っておいてみてください📝

🟩 京間 [本間間]
  京都を中心とした関西方面。
  1畳:191.0cm × 95.5cm
  6帖換算 → 10.9443㎡

🟩 中京間 [三六間]
  岐阜や名古屋を中心とした中京地方。
  岩手・山形・福島・北陸の一部。
  沖縄・奄美大島など。
  1畳:182.0cm × 91.0cm
  6帖換算 → 9.9372㎡

🟩 江戸間 [五八間 / 関東間 / 田舎間]
  東京をはじめ関東地方と全国各地。
  1畳:176.0cm × 87.8cm
  6帖換算 → 9.2716㎡

🟩 六一間 [安芸間]
  岡山・広島・山口などの山陽山陰地方。
  1畳:185cm × 92.5cm
  6帖換算 → 10.2675㎡

🟩 団地間 [五八間 / 関東間 / 田舎間]
  東京をはじめ関東地方と全国各地。
  1畳:170.0cm × 85.0cm
  6帖換算 → 8.67㎡


諸説ありますが
人の体が基準とされる尺貫法だからこそ
人が心地よく感じる建築に仕上げることが
できるのかもしれないです。

作り手である職人や生活をしている住まう方が
無意識に感じる心地よさこそ
今も変わらず受け継がれている理由のひとつ✨
なのではないかと思います😊
2022.03.18

「つどい」の場

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

玉原地区ボランティアセンター

お年寄りや障害者だけではなく
子育て世帯のちょっとした困りごとなどを
住民同士の支え合いや助け合いにより
解決できる場所として
玉野市内に4ヶ所の
ボランティアセンターが設立されているのを
目にされたことはありますか?

市民センター単位で
地区の社会福祉協議会の設立を
玉野市社会福祉協議会が
推進しているんだそうです🌱

玉原地区ボランティアセンターでは
『お気軽にお越しください』という
お声かけの通り
本当に気さくに迎え入れてくださいます😊

オカリナ教室が開かれている日もあり
オカリナの柔らかい音色で
懐かしい曲を演奏されています🎼🎶

ほのぼのとしたやりとりを近くに感じる
和やかな雰囲気に包まれた空間は
一人でお茶をしていても
日常を少し離れたホッコリとした時間を
過ごすことができますよ☕️


最近では高齢化の進む地区ほど
身近にあってほしい地元商店や金融機関など
生活に必要な場所が少なくなっています😔

住み慣れた地域だったはずが
気がつくと不便を感じることが増え
だんだんと出かける機会が減り
それぞれが孤立していく…という日常が
当たり前になりつつあるようにも感じます。

その一方で
日常の困りごとを解決する拠点となる
ボランティアセンターや
住民同士の結び付きを強める
コミュニティカフェなどの開設に
力を注がれている方々がいらっしゃるんです!

もし気軽に立ち寄れる「つどい」の場を
必要とされている方がいらっしゃるのなら
このような場の存在を
知ってほしいなと思います💫
2022.03.04

石工(いしく)

玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

次世代に繋ぐ文化と技術

長い歴史の中で受け継がれてきた
社寺建築や木造建築の基礎部分を
石材が支えています。

建物の基礎部分だけではなく
鳥居や石燈籠など
石材を加工する職人さんを
「石工」(いしく)といいます。

各都道府県知事が認定する
「石材施工技能士」という国家資格も
あるそうなんです📖

石垣や庭石など石を使ったものは
身近にも意外とたくさんありますよね?

石垣の技術が発展したのは
安土桃山時代といわれています。

防御性や権力誇示などのため
石を高く積み上げる石垣の需要が
高まったそうなんです🏯

石積みの技法にも種類がいくつかあり
粗く砕いて加工した石を積んでいく
「打ち込みハギ」という技法は
言葉は耳にしたことがなくても
お城の石垣で目にされたことがあるはず✨

例えば…☝️
地元の名城・岡山城の見どころのひとつが
石垣だという話を聞かれたことはありますか?

岡山城は三人の武将によって建てられたり
増改築されたと言われていて
基盤である石垣も
それぞれの時代に組み直されているんです。

3つの時代の石垣を
1つの城で見ることができるというのが
岡山城の魅力のひとつとされています!

🔘 野面積(のづらづみ)
   ↪︎ 豊臣秀吉の指導で築城した宇喜多秀家時代
🔘 切り込みハギ
   ↪︎ 増改築に積極的だった小早川秀秋時代
🔘 打ち込みハギ
   ↪︎ 月見櫓を作った池田忠雄時代

ちなみに💡
滋賀県には「野面積」を得意とする
「穴太衆(あのうしゅう)」と呼ばれる
伝説の石工集団が存在しています。

戦国時代から安土桃山時代に主流だった
「野面積」は自然石を積んだあと
その隙間に小石を詰めて補強していく技法です。

岡山城の「野面積」も
もちろん「穴太衆」の石工の仕事です💫

石積みの需要が減少している今もなお
穴太衆の高い技術力は
滋賀県大津市坂本地区で受け継がれています💪🏽

日本では
国産石材の確保が難しくなっていたり
住宅事情の変化から
灯籠や彫刻物の需要も減少傾向にあります。

それでも各産地で
今の暮らしに合う石工品を追求する
プロジェクトが立ち上げられていたり
アーティストなどの他分野と協力したりと
石の文化や技術を
次の世代に繋ぐ活動は行われています😊

作り手が残すモノは
何年もの時代の移ろいを経て
顔を合わせるはずのない人の目に映ります👀

さらに手を加えられながら
受け継がれていくことも多いと思います。

そういう技術や文化など
目に見えないモノの繋がりを感じられるのも
モノづくりの醍醐味のひとつなんだと
思います🌱


岡山城の「令和の大改修」も
リニューアルオープンが
2022年11月3日に決まったようですね。

後楽園も綺麗な景色になる頃なので
ゆっくりと時間をかけて
散策してみるのもいいかもです🍁