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2021.09.08

木の釘

木の釘
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

伝統工法ならではの技法

柱に通したホゾと土台や梁・桁などを
繋いで固定する接合方法のひとつで
柱の側面から小木片で栓をするように
打ち込みます。

この木の栓のことを
込み栓(こみせん)といいます。

一般的な在来工法では
ボルトや金具などの金物を使いますが
伝統工法では
世界最古の木造建築である
法隆寺・五重塔の時代から
金物は使わず『込み栓』を使っています!

金物に頼らなくても
柱の引き抜きに耐えるように考えられた技で
柱や梁の材料のしなりによって
地震や台風の横荷重に耐えます。

近年の地震で家が倒壊した原因のひとつは
柱と土台や梁・桁などの間の引き抜きでした🧐

柱には自重がかかっているものの
それ以上の引き抜き力が生じたことで
倒壊したと考えられています。

土台と柱の部分に『込み栓』を用いると
柱が自立するだけの強さがあり
同じ木で栓をすることで
膨張伸縮にも追随できるので緩みません。

見た目はどこにでもあるような
シンプルな木の棒の『込み栓』ですが
木材の特徴を最大限に活かし地震にも強い🌟
昔も今も純和風建築物に欠かせない
伝統工法の技法のひとつなんです。

圧倒されるほど利にかなっている
先人の知恵の深さには
いつも言葉を失います🤔✨