ホールダウン金物
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。
個性を補い合う相性
木造軸組工法の建物で使用する
補強金物のひとつに
ホールダウン金物があります。
地震や台風など外からの強い衝撃で
柱が土台や梁から抜けるのを防ぐために
柱脚と呼ばれる柱の脚元の部分や柱頭に
取り付けられます。
現在では必要不可欠な金物とされていますが
阪神・淡路大震災が起こった当時は
2階建て住宅を建てる際に
構造計算の義務付けがなく
接合部に使用する金物も
定められていませんでした📖📚
そのため多くの住宅では
ホールダウン金物が使用されておらず
全壊や半壊などの被害が出ています。
義務付けのない状況でも
ホールダウン金物を使用していた住宅や
当時から構造計算の義務付けがあった
3階建て以上の住宅では
倒壊被害が極めて少なかったため
その重要性に注目が集まりました👀
こういった経緯があり
震災以降の新築住宅には
ホールダウン金物が使用され始めます。
使用されてはいるのですが…
柱が引き抜かれることはなく安心である
とも言い切れません💨
新潟県中越地震や熊本地震においては
強い地震力を受けた際に
ホールダウン金物自体が破断したり
湾曲してしまったりするケースも
あったそうです。
倒壊を免れた住宅でも
柱が床から浮き上がってしまい
気密性が著しく下がったという報告も😓
地震などの強い衝撃を受けたときには
木は木として
鉄は鉄として
バラバラに動くと考えられます。
鉄筋コンクリート造では
鉄筋とコンクリートの個々の性質が
長所と短所を互いに補い合うため
一体化して強度を発揮します。
それに比べ
木と鉄は一体化しません⚠️
実は…
もともと木と鉄は相性が悪いんです🙄
それに加えて
木は鉄が嫌う水分を吸湿し
鉄が錆びる原因となります。
金属は木と違い
熱を通しやすいので
木と金物の間で温度差を生じさせます。
この温度差により結露が起こやすくなり
これもまた鉄が錆びる原因となります。
そして更に錆びた鉄が膨張して木材を傷める
という負のループに😱
金物を取り付けることで
一見すると極めて安心な印象になりますが
木と鉄は一体化しないため
計算以上の大きな力が加われば
鉄が勝ち木が負け
木材が割けることも考えられます。
やっぱり✨木には木!
伝統工法の 込み栓(こみせん)は
性質を活かす理にかなった技法なんだと
つくづく感じます💫
日々の生活を考えるのであれば
倒壊しないだけではなく
たとえ震災の被害を受けたあとでも
気密性や断熱性が保たれる耐震性能が
求められます。
耐震性を確保するためにも
心地よく住み続けるためにも
金物だけに頼るのではなく
材料の相性やバランスを
うまく取り入れることが大切です☝️
住みやすさを考える生活動線も含め
家としての強度や機能など
いろんな方面から未来を想像した設計と
職人さんの経験と技術を取り入れた施工が
必要なんです!
安心できる暮らしのある家づくりをするために
内装や外観だけではなく
目に見えない構造部分についても
目を向けてみることを
気に留めておいていただきたいです😊
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。
個性を補い合う相性
木造軸組工法の建物で使用する
補強金物のひとつに
ホールダウン金物があります。
地震や台風など外からの強い衝撃で
柱が土台や梁から抜けるのを防ぐために
柱脚と呼ばれる柱の脚元の部分や柱頭に
取り付けられます。
現在では必要不可欠な金物とされていますが
阪神・淡路大震災が起こった当時は
2階建て住宅を建てる際に
構造計算の義務付けがなく
接合部に使用する金物も
定められていませんでした📖📚
そのため多くの住宅では
ホールダウン金物が使用されておらず
全壊や半壊などの被害が出ています。
義務付けのない状況でも
ホールダウン金物を使用していた住宅や
当時から構造計算の義務付けがあった
3階建て以上の住宅では
倒壊被害が極めて少なかったため
その重要性に注目が集まりました👀
こういった経緯があり
震災以降の新築住宅には
ホールダウン金物が使用され始めます。
使用されてはいるのですが…
柱が引き抜かれることはなく安心である
とも言い切れません💨
新潟県中越地震や熊本地震においては
強い地震力を受けた際に
ホールダウン金物自体が破断したり
湾曲してしまったりするケースも
あったそうです。
倒壊を免れた住宅でも
柱が床から浮き上がってしまい
気密性が著しく下がったという報告も😓
地震などの強い衝撃を受けたときには
木は木として
鉄は鉄として
バラバラに動くと考えられます。
鉄筋コンクリート造では
鉄筋とコンクリートの個々の性質が
長所と短所を互いに補い合うため
一体化して強度を発揮します。
それに比べ
木と鉄は一体化しません⚠️
実は…
もともと木と鉄は相性が悪いんです🙄
それに加えて
木は鉄が嫌う水分を吸湿し
鉄が錆びる原因となります。
金属は木と違い
熱を通しやすいので
木と金物の間で温度差を生じさせます。
この温度差により結露が起こやすくなり
これもまた鉄が錆びる原因となります。
そして更に錆びた鉄が膨張して木材を傷める
という負のループに😱
金物を取り付けることで
一見すると極めて安心な印象になりますが
木と鉄は一体化しないため
計算以上の大きな力が加われば
鉄が勝ち木が負け
木材が割けることも考えられます。
やっぱり✨木には木!
伝統工法の 込み栓(こみせん)は
性質を活かす理にかなった技法なんだと
つくづく感じます💫
日々の生活を考えるのであれば
倒壊しないだけではなく
たとえ震災の被害を受けたあとでも
気密性や断熱性が保たれる耐震性能が
求められます。
耐震性を確保するためにも
心地よく住み続けるためにも
金物だけに頼るのではなく
材料の相性やバランスを
うまく取り入れることが大切です☝️
住みやすさを考える生活動線も含め
家としての強度や機能など
いろんな方面から未来を想像した設計と
職人さんの経験と技術を取り入れた施工が
必要なんです!
安心できる暮らしのある家づくりをするために
内装や外観だけではなく
目に見えない構造部分についても
目を向けてみることを
気に留めておいていただきたいです😊