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2021.08.30

神代木(じんだいぼく)

神代木(じんだいぼく)
玉野市の工務店で新築・リフォーム
【ひと手間を惜しまない大工と建てる家】
レビウス匠です。

知る人ぞ知る銘木

土や水の中に埋っていた木を
神代木(じんだいぼく)といいます。

木は土や水に埋まると腐って土に還りますが
火山灰の成分が含まれるなどの条件が
いくつか重なった環境の中に埋もれた木は
腐敗することなく
長い物になると何千年もの時間をかけて
化石のような状態になると言われています🧐

開発中の土地や工事等で
偶然発見されて掘り出される場合がほとんどで
現在ほど掘削が行われていなかった時代では
神代木は今以上に稀少な木材として扱われ
神社・仏閣といった神聖な場所にだけ
使われていたようです。

そのため一般に出回ることはほとんどなく
目にすること自体が珍しい木材だったのです🪵

表面を磨く前なので
少し分かりにくいかもしれませんが
緑がかったような褐色になっています。
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神代木になると本来の色とは違い
『ワビサビ色』と表現されることもあるように
趣きのある色合いに変色し
埋もれていた時間によって
褐色具合も異なります。

単に古いモノとして扱うのではなく
時間を重ねたことによる
新しい魅力を持ち合わせたモノとして
扱うことができた昔の人の心の豊かさも
感じられる気がします😊